知って得する日本史話

価格
1,980円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 史話のなかには事実か疑わしい話もあるが、なぜこのような話がうまれたのかを考えると興味深い。楽しく読める日本史の事件や人物などの裏話が満載。
ISBN:
978-4-634-59080-9
著者: 野呂肖生  髙橋ひろ子 
刊行:
2015年4月
仕様: A5判  ・  304ページ
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目次:
第1部 原始・古代
 1 伝承の世界
   常陸のだいだらぼう/富士山にのぼった徐福/
   オトタチバナヒメの入水/ヤマトタケルの死/
   「悪神」視されたスサノオ/卑弥呼は、天皇家の皇女か?/
   甲賀三郎伝説の形成
 2 ヤマトの王権
   雄略天皇と少子部栖軽/コラム 古墳の呼び名/
   謎めく継体王朝/コラム 西暦と皇紀/
   流転する三種の神器/日向の百済王伝説/昔はあった女相撲/
   三国伝来の善光寺如来
 3 あおによし奈良の都
   伝説の歌聖、柿本人麻呂/酒の湧き出した養老の滝/
   コラム 祥瑞改元/女人を救った行基/
   行基伝説で知られるぶどう薬師/元祖陰陽師の吉備真備/
   人間味あふれる万葉歌人
 4 天平の遙かな祈り
   蔵王権現の出現/東大寺の執金剛神像/コラム 三月堂と二月堂/
   真相不明の大仏公害/コラム 甲子革令・辛西革命/
   七夕伝説の広がり
 5 花開く平安京
   坂上田村麻呂の蝦夷平定/鞍馬寺の奇瑞/
   ワイルドな異色学者、小野篁/木地師の祖、惟喬親王/
   欲をかいてだまされた俊綱朝臣
 6 信仰の広がり
   異郷で果てた霊仙三蔵/コラム 四大聖地と五岳/
   千観の往生/コラム 一乗・三乗/
   永観堂の見返り阿弥陀/霊験あらたかな六角堂/
   粉河寺千手観音の奇瑞/スーパー陰陽師、阿部晴明/
   御霊信仰の流行/大将軍信仰の広まり
 7 雅な国風文化
   管絃の名手、源博雅/能書きを自負した小野道風/
   コラム 三筆と三蹟/炎に魅せられた絵師/
   鬼殿と藤原朝成の伝説/「三船の才」をうたわれた藤原公任/
   コラム 幕末の三舟
 8 武士の登場
   愛人に裏切られた平将門/秘曲を伝えた新羅三郎/
   島流しにされた英雄の祟り/コラム 前九年・後三年の合戦/
   源三位頼政の鵼退治/怨霊となった崇徳上皇

第2部 中世
 1 散る平氏と咲く源氏
   牡丹の花のような貴公子、平重衡/頼朝に認められた乗馬の名手/
   畠山重忠、大力の相撲取りを倒す/判官びいきが作り出した英雄/
   西行の遁世/コラム 西行と東行/弁慶の引きずり鐘/
   明恵上人の遺訓/コラム 阿字観  
 2 鎌倉の男たち
   風雲児、後鳥羽上皇/御家人たちに信服された北条泰時/
   流転を重ねた運慶仏/無筆の覚者、法心上人/名刀正宗と妖刀村正
 3 室町幕府のころ
   足利尊氏とよくできた弟、直義/賄賂が引き起こした寧波の乱/
   剣豪将軍義輝、無念の死/後半生を歌にささげた宗祗/
   信仰一筋だった蓮如/月の兎と調神社/ト伝流の極意
 4 戦国の武将たち
   将軍の偏諱を賜った武田と上杉/コラム……那須与一/
   女性だった?上杉謙信/軍師山本勘助は実在したか/武田信玄の死
 5 信長の全国統一
   異説桶狭間の戦い/鳥居強右衛門の忠節/武田勝頼の首をめぐって/
   甕破柴田の武勇/明智光秀は二度生きた?
 6 豊臣政権
   撫で切りにされた九戸の乱/秀吉、天下人の誇り/秀吉の連歌/
   加藤清正の人柄/信念に生きた敗将、石田三成/関白秀次の死
 7 桃山の茶人たち
   千利休の厳しさと優しさ/奇行の茶人ノ貫/曽呂利新左衛門の大きな話/
   コラム……須弥山
 8 消えゆく戦国大名
   天下を夢みた黒田如水/コラム……キリシタン大名/夢ついえた蒲生氏郷/
   信念を貫いた直江兼続/ライ病の武将、大谷刑部と石田三成/
   傾奇者、前田慶次郎

第3部 近世
 1 幕府成立のころ
   真田一族の生き残り作戦/豊臣秀頼、薩摩亡命説/
   鷹商人に救われた南部藩/森本儀太夫の智略/大久保長安の断罪
 2 幕閣の要人たち
   兵法家を超えた柳生宗矩/土井利勝の質素/
   智徳に優れた大老、酒井忠勝/才智あふれた政治家、松平信綱
 3 安定する幕政
   わが道をゆく伊達政宗/生粋の武人、石谷貞清/慶安の変、正雪・忠弥の死/
   名君、保科正之/長崎の異国人たち/細川家の香木/コラム……ホトトギス
 4 異彩を放つ文化人
   池田光政と熊沢蕃山/コラム……熊沢蕃山の名/愛・敬を体現した近江聖人/
   自然体で人を惹きつけた雲居禅師/実在したか?名エ左甚五郎/
   流転した有楽と如庵/コラム……有楽町と数寄屋橋/命を重んじた徳川光圏/
   コラム……後楽園/破門された久隅守景/鳩巣、家康の五字・七字の心得を説く
 5 元禄の文化人たち
   隠元禅師、来日の狙い/三度、『一切経』を出版した鉄眼/
   仙人に教わり大悟した白隠/余技が本業となった渋川春海/コラム……本因坊/
   大仏殿の巨大な梁/コラム……目から鼻へ抜けた男/江戸の五百羅漢/
   通し矢、天下一の激闘
 6 たくましい町人たち
   商人のしゃれた生きざま/越後屋の誕生/コラム……越後屋と三越/
   江戸の三大呉服商/コラム……近江泥棒・伊勢乞食/乞食八兵衛の死/
   薬師を観音に鋳直した話/コラム……お釈迦になる
 7 ゆらぐ幕藩社会
   武左衛門一揆/迷惑な年号/コラム……ついたち、つごもり/
   髭の亦四郎の悲劇/酒豪の呆れた飲み競べ/相馬大作事件
 8 江戸の町、笑いと涙
   『北越雪譜』の奇談、雪と熊/横綱になれなかった雷電為右衛門/
   コラム……愛称のついたインフルエンザ/日本の華陀、華岡青洲/
   洒落の世界に生きた十返舎一九/人情味あふれる奇人安鶴さん
 9 強まる外圧のなかで
   蝦夷についての噂話/隠密になった間宮林蔵/顔を焼いて逃げた高野長英
 10 開国へ!ゆれる日本
   将軍の死にかかわった蘭方医/「野馬台詩」の流行/
   馬の蹄鉄に関心を示した井伊直弼/権威に反発した福沢諭吉

第4部 近代・現代
 1 幕末・維新の人びと
   鬼の土方歳三はフェミニスト/片腕の美剣士、伊庭八郎/
   山岡鉄舟、西郷を説得する/凌霜隊の悲劇/勤皇の女性、野村望東尼/
   コラム……尊攘志士の異名・変名/斗南藩士の苦悩/コラム………八戸の地名
 2 明治新政の混乱
   広沢参議の暗殺/米沢のがむちゃれ、雲井龍雄/明治初年の贋札事件/
   呆れはてた旧物破壊/コラム……金毘羅さま/男女混浴と文明開化/
   祭神から追われた平将門/西南戦争の後始末/コラム……西郷札/
   山岡鉄舟の豪傑ぶり/コラム……円太郎馬車と円タク
 3 民権・国権の伸展
   高知の民権婆さん/凶暴な弾圧、福島事件/ノルマントン号事件/
   コラム……治外法権/エルトゥールル号の遭難/
   “内地雑居”に戸惑う日本人
 4 日露戦争のころ
   常陸丸の沈没/軍神の誕生/日本が大好きだった風刺画家ビゴー/
   軍神秋山真之と煎り豆/戒厳令の出た日比谷焼打ち事件/
   コラム……ニホン?ニッポン?/心をかよわせあった杉浦と小村
 5 文明開化の嵐のなかで
   津軽三味線の誕生/ものに動じない岡倉天心/眼病に苦しんだ菱田春草
 6 世界とならぶ日本
   一丁ロンドンの盛衰/実業界の巨人、渋沢栄一/八〇年ぶり、名誉回復の内山愚童/
   政界ではつきのなかった「海軍の父」/コラム……まぎらわしい名前の読み/
   パリ講和会議をリードした三首脳
 7 ゆきづまる政党政治
   傲岸だった宰相、加藤高明/コラム……新華族/松島遊郭事件/
   ゴーストップ事件/負けじ魂の経済評論家、高橋亀吉
 8 悲しみの太平洋戦争
   黙殺された大統領の親電/椋欄縄で隠された巨大戦艦/悲劇の沖縄「集団自決」/
   特攻振武隊の悲劇/花岡事件
 9 激動の戦後史
   謎を残した帝銀事件/穴にかくれて一四年/演説中に刺殺された浅沼委員長/
   差別を糾弾した金嬉老事件/安田砦の落城/日本に根づいた媽祖信仰