《新体系日本史》9.ジェンダー史

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4,950円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 広く社会的・文化的に形成された性別であるジェンダーの視点から、あらたな対象を設定し、原始・古代から最現代までをとらえ直した通史。
ISBN:
978-4-634-53090-4
シリーズ: 新体系日本史 9
著者: 大口勇次郎  成田龍一  服藤早苗 
刊行:
2014年7月
仕様: A5判  ・  482ページ
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目次:
ジェンダー史総論
Ⅰ 古代国家の形成とジェンダー
1章 原始社会とジェンダー
 1 農耕社会以前
   縄文時代以前の社会/縄文時代の社会
 2 農耕社会の成立
   農耕社会の成立と国家の萌芽/階級社会の形成と女性の地位/
   政治とジェンダー/親族構造と婚姻/大陸文化の伝来と労働
2章 律令制国家とジェンダー
 1 王権と政治
   近代歴史学と女帝論/推古の時代/律令国家の成立と王権/
   八世紀の王権とジェンダー/八世紀の皇后/王権の変化/
   律令統治機構と性差
 2 親族構造と婚姻
   編戸制と婚姻・相続法/八・九世紀の親族と婚姻実態
 3 生活と社会
   生活とライフサイクル/経済と労働/宗教・思想・文化

Ⅱ 「家」社会とジェンダー
1章 「家」の成立とジェンダー
 1 中世前期の家とジェンダー
   家の萌芽/天皇と家/上層貴族層の一門と一家・家/
   在地社会の「家」の萌芽/嫁取婚と婿取婚 - 天皇と貴族/
   平安時代の財産相続/家格の成立と展開 - 父系的父権の確立/
   夫方居住婚の成立過程/摘子優先と女子一期相続/
   家=家父長制家族の確立/家内のジェンダー構造
 2 政治権力とジェンダー
   女帝から国母へ - 国母=母后の後見力/朝廷内の女房たち/
   院政期~鎌倉時代 - 女帝の時代/
   院政期以降の朝廷の官人と女房/幕府の将軍と北条政子/
   幕府と御家人・女性/
   村落共同体とジェンダー - 村の祭祀と宮座
 3 ライフサイクルとジェンダー
   誕生とジェンダー/童のジェンダー/成人式のジェンダー/
   性愛とジェンダー - 閉ざされる妻の性・男色/
   買売春の成立と展開/好色の家 - 傾城の登場/
   老いのジェンダー - 鬼婆の成立/寿命と出家/老人扶養
 4 社会・宗教・文化のジェンダー
   商人の家と分担/借上の夫と妻/触穢の成立とジェンダー/
   女性穢れ観のジェンダー/平安文学とジェンダー/
   文芸とジェンダー/男女の芸能 
2章 「家」社会の確立とジェンダー
 1 中世後期の家とジェンダー
   婚姻と居住形態/家内のジェンダー/相続制の変質/
   家の確立とジェンダー/家と社会
 2 政治権力とジェンダー
   王権のジェンダー/近臣と女房/室町殿と御台所/大名家の後家
 3 ライフサイクルとジェンダー
   子どものジェンダー/性愛をめぐるジェンダー/老いの諸相
 4 社会・宗教・文化とジェンダー
   生産流通のジェンダー/中世宗教のジェンダー/
   男の文化と女の文化

Ⅲ 近世社会のジェンダー
1章 近世のジェンダー
 1 近世編の構成
   近世女性の地位/武家のジェンダーと庶民のジェンダー
 2 農民のジェンダー
   農作業の性別役割分担/小農経営のジェンダー論争/
   [コラム]農村女性のジェンダー論
2章 武家のジェンダー
 1 織豊政権の成立と女性
   近世武家女性の地位/女性の財産/家の相続と女性/
   戦時体制と女性の役割
 2 幕藩体制の成立とジェンダー
   将軍と大名の家督/性別空間としての「表」と「奥」/
   正室と奥向の公的役割/主従制と正室/女性家臣団としての奥女中
 3 朝廷の女性
   将軍家と天皇家の婚姻/女帝の即位/皇后と女院/女官の職務
 4 婚姻および相続とジェンダー
   縁組の戦略性/側妾制度/女性への財産譲与/女性による家相続/
   [コラム]家譜の表記とジェンダー
 5 ライフサイクルとジェンダー
   子女の養育と生育儀礼/女子の教育/主婦の役割/
   女性の老いと供養
3章 近世庶民のジェンダー
 1 庶民のジェンダー
 2 近世初期の女性
   内治/夫との関係
 3 教訓書と文字
   女子の手習い/教訓文章と女子用手習い手本/「女大学」と文字/
   教訓書と文字/『立身大福帳』にみる家の成立
 4 遊廓のジェンダー
   遊廓の成立/遊客の心性/遊女の心性(近世初期・前期)/
   中期への変化
 5 都市のジェンダー
   三井家創業期のジェンダー/地方都市商人のジェンダー/
   近世中期の都市の女性/都市の相続
 6 近世後期のジェンダー
   女性の自立のあり方/只野真葛/活動を広げる女性たち
4章 幕末のジェンダー
 1 庶民のライフサイクル
   幕末のジェンダーを考える/女の一生/子どもの生育/
   漢学塾とお屋敷奉公/婚姻と離縁/江戸城大奥の奉公/
   千恵の晩年
 2 お蔭参りとお蔭踊り
   女のお蔭参り/男と女の振りかわり
 3 明治維新と女性の役割
   幕府政治の揺らぎ/和宮の降嫁/松尾多勢子の草莽活動/
   大奥女性の嘆願
 4 開国とグローバリズム
   開国の衝撃/長崎出島のジェンダー/居留地の傭妾と遊廓/
   国際結婚の規則/芸娼妓解放令

Ⅳ 国民国家とジェンダー
1章 国民化とジェンダー
 1 乱反射する文明のまなざし
   みられる「日本の」女/男/国民化と身体/
   開化言説としての一夫一婦/『全国民事慣例類集』を読む/
   生業を求める女たち
 2 自己主張する女性たち - 「国民」になること
   せめぎあう民権の論理/女が学ぶこと/女が描かれること/
   女が書くこと/近代家族という規範/天皇一家がモデルとなるまで
 3 日清・日露戦争とジェンダー秩序 - 帝国になること
   女が労働者であること - 『職工事情』をどう読むか/
   村の女児が学ぶこと/近代の戦争とジェンダー/
   管理される性/身体/帝国/「日本の女」の発見
2章 総力戦とジェンダー
 1 「新しい女」の登場
   「主体」としての女性/女性主義と女権主義/
   近代家族・セクシュアリティ・新しい男たち
 2 大衆社会の成立とジェンダー
   消費社会の形成期のジェンダー構造/性の領域の揺らぎ/
   植民地と女性
 3 戦時動員と翼賛参加
   戦争と女性Ⅰ/戦争と女性Ⅱ/戦争と女性Ⅲ/戦時の男性像
 4 占領と女性
   女性と占領・占領の男性/「生活」と女性/民主主義のなかの女性/
   表現する女性たち/行動する女性たち
3章 消費社会のジェンダー
   ジェンダー史のための社会学的視点
 1 <近代的なもの>の確立 - 日本型「近代家族」の成立
   近代家族 - 主婦の大衆化/
   主婦とはなにか - 「女性の幸福の神話」/
   性のダブル・スタンダード - 「恋愛 - 結婚」の時代
 2 <近代的なもの>の揺らぎ - 「女性の時代」という空虚
   ウーマン・リブと連合赤軍 - 一九七二年という転換点/
   性別役割分業の桎梏 - 女性たちの葛藤/
   男女雇用機会均等法の成立 - キャリア・ウーマンと三高ブーム
 3 <現代的なもの>の現れ - フェミニズムの困難
   「アグネス論争」とはなんだったのか - 差別の二重化/
   趣味としての家族 - 主婦という選択/
   性の商品化 - セクシュアリティと主体性

   ロマンティック・ラヴ・イデオロギーの終焉
    - 純愛志向と負け犬論争

付録
索引
参考文献