ユダヤ教史 聖書の民の歴史

まえがき
序章　ユダヤ教とユダヤ民族
　　　少数者の信仰／歴史的・民族的宗教／時代区分／
　　　ユダヤ教史の研究と本書の構成

第1章　古代イスラエルの信仰
　1　イスラエル民族の成立
　　　ヘブライ人の登場／アブラハム契約／族長の神／
　　　エジプト脱出／シナイ契約
　2　カナン定着から王国の興隆まで
　　　カナン定着／士師の支配／カナン文化との対決／
　　　王政樹立をめぐる諸問題／サウルとダビデ
　3　ダビデ・ソロモン時代
　　　ダビデ王朝の確立／歴史文学の始まり／ダビデ家の歴史記述／
　　　ダビデ契約／エルサレム神殿
　4　南北王国時代
　　　分裂と革命／オムリ王朝の興隆／預言者運動／
　　　南北両王国の興亡／聖所と祭儀／記述預言者の出現

第2章　信仰の継承
　1　残された南ユダ王国
　　　アッシリア帝国の影／シオン不滅の信仰／申命記改革／
　　　王国の滅亡／新しい契約
　2　バビロン捕囚
　　　亡国の苦悩／民族再生の希望／律法(トーラー)の収集／
　　　申命記派歴史家／超越神の思想／ヤハウェのしもべ
　3　シオン帰還
　　　シオン憧憬／神殿再建／エルサレム神政共同体／
　　　｢聖なる種｣の勝利／応報主義と知恵文学／終末論

第3章　ラビのユダヤ教時代
　1　ヘレニズムとの対決
　　　パレスチナのヘレニズム化／マカバイ反乱／ハスモン王国／
　　　ヘロデとその子供たち／ローマ帝国の直接支配
　2　諸党派と宗教思想の分裂
　　　サドカイ派／ファリサイ派／黙示思想／
　　　黙示的セクト／離散ユダヤ人
　3　ローマ帝国との対決
　　　熱心党と大反乱／ヤブネの賢者たち／第二反乱／
　　　ガリラヤにおける復興／ビザンツ・キリスト教帝国の支配／
　　　バビロニアの教学院(イェシヴァ)
　4　ラビのユダヤ教
　　　正典聖書／口伝律法／典礼とユダヤ暦／
　　　戒律による生活／神と選民

第4章　ユダヤ教の展開
　1　中世ユダヤ人の信仰と希望
　　　イスラム帝国のユダヤ人／中世の学者たち／
　　　キリスト教徒による迫害／ユダヤ神秘主義／遅延した夜明け
　2　解放と生存のための闘争
　　　ハスカラー(ユダヤ啓蒙主義)／東方のユダヤ人／
　　　ユダヤ人の解放と改革派ユダヤ教／アンティ・セミティズム／
　　　シオニズム

終章　現代ユダヤ教の諸問題
　　　ディアスポラ民族主義／正統派