印綬が創った天下秩序 漢王朝の統治と世界観

予価
1,980円 (税込)
在庫: 未刊
解説: 約400年続く長期の支配を実現し、周辺国も取り込んで壮大な天下秩序を形成した漢。その巧みな支配体制はどのように構築され、展開していったのか。大きな役割を担った印綬制度に注目し、その変遷をみることで、漢の天下秩序の変化と広がりを明らかにする。
これまで論文や研究書でしか紹介されていない最新の内容を取り上げ、近年の世界史教科書記述の背景にある、古代東アジア史の見方を紹介。
金印ファンや三国志ファンにはもちろん、世界史知識のアップデートにもおすすめの一冊。

※2024/5/24新刊配本予定
ISBN:
978-4-634-15238-0
著者: 阿部幸信 
刊行予定:
2024年5月
仕様: 四六  ・  280ページ
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目次:
はじめに

序章 印綬とは何か
公印と私印
公印の文字数
公印の書体
公印の鈕
綬の製法と色調
綬の密度と長さ
本書の狙い

コラム1 三分損益法と京房

第一章 印綬の機能
任命儀礼と印綬
信頼の証としての印綬
印綬の追贈
竹簡・木簡と紙
竹簡・木簡の綴じ方
封泥
封印の道具としての公印
位階標識としての印綬
印綬の装着方法
印綬の多義性

コラム2 出土する公印

第二章 印綬制度の構成
漢代の統治機構の特徴
秦の「皇帝」と漢の「皇帝」
漢の官吏の序列
漢の諸侯の序列
『漢書』の印綬制度
『続漢書』の印綬制度
「三独坐」と青綬
三公制の確立
綬制と朝位
黒綬と「位大夫」
赤綬と「位諸侯王」
赤綬と劉氏
綬制と周の位階序列

コラム3 『後漢書』と『東観漢記』『続漢書』

第三章 印綬と前漢末~後漢の統治機構
県長・侯国相の黒綬
綏和元年の地方行政改革
綬制改革
黒綬と「有罪先請」
黒綬と人事制度
黒綬と任官制度
黒綬と監察制度
考課制度と本籍地任用回避
地方長官は「よそ者」
「君主」としての地方長官
第二次君臣関係
公印と部下
公印による「擬制的封建」
長官と次官
前漢末以降の統治機構の構造
前漢末の統治体制の歴史的意義

コラム4 青銅器から公印へ

第四章 諸侯王印の変化と諸侯王の地位の変遷
「一二・二九」事件
諸侯王印からわかること
現存する諸侯王の印章・封泥
広陵王璽
「王」字の特徴
「璽」字の特徴
「東平王印」と「城陽王印」
漢初の諸侯王の玉璽
紫色の封泥
文帝・景帝期の状況
武帝元狩二年の印制改革
諸侯王の「金印」化と亀鈕の正式導入
大鴻臚の設置と諸侯王
後漢初期の諸侯王と「金璽」
諸侯王印の変遷からみえるもの

コラム5 「掌諸帰義蛮夷」か「掌諸侯帰義蛮夷」か

第五章 印綬と漢王朝の世界観
漢の統治機構の構造と世界観
漢にとっての「外国」とは
春秋・戦国時代の天下秩序
南越の「文帝行璽」
もうひとつの「天下」
「天下」のスケールアップ
「滇王之印」と「夫租薉君」
蛇と駱駝
宣帝期の漢と匈奴
匈奴単于璽
異民族印の格式
「漢」とは何か
皇帝璽と天子璽
「漢」字の意味
「擬制的封建」と印綬
匈奴単于璽交換事件
「漢委奴国王」金印
「漢委奴国王」金印の面白さ
「漢委奴国王」金印の綬の謎

コラム6 動物鈕の起こり

おわりに